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超える

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こちらは義道さまが発案された四十九種(挿し絵を含むと五十一種)
のつなぎ折り鶴が掲載された世界最古の遊戯折紙の本「秘伝千羽鶴折形」より
17の九万里(くまんり)を折らせていただきました。
こちらの本には折り鶴の切り方図と出来上がりの絵、そして、その折り鶴に狂歌が添えられています。
この九万里の狂歌が素敵だと思いましたので、折らせていただきました。

狂歌》九万里に羽をのす鳥の思いひにて
人目の関を越えて忍ばん

この九万里は中国古代の思想家、荘周さまの
著「荘子そうじ」の巻頭にでてくる大きな翼を広げて南海へ飛翔する空想上の大鳥(鵬)を表した折形だそうです。
北海に住む大魚が鳥に変身して飛び立つという壮大な寓話だそうで、
人間の生き方を説いているそうです。

翼を広げ三千里にわたる海面をたたきながら風をおこして上昇し、九万里の高さから下界を見下ろすと、
そこにはただ、何もない青空しかなく、
小鳥や虫が嘲笑っても、彼等に鵬の大きな志は理解できるはずもないんだ。と

この狂歌はその鵬のように、くだらない世間の思惑など気に掛けずに、彼女のもとへ通って行こうというものだそうです。
世間の人に見られて自由に行動できないことを関所に例えて「人の関」は越えにくいものとされています。この「秘伝千羽鶴折形」は一番から狂歌が男女の物語のようになっていまして、この17番で「人目の関」を越え
られたということだそうです。

解説はこちらの本より抜粋させていただきました。素敵です。

つなぎ折鶴の世界―秘伝千羽鶴折形

つなぎ折鶴の世界―秘伝千羽鶴折形

義道さま、
秋里籬島さま(秘伝千羽鶴折形で狂歌をはじめ、本のプロデュースをされた方だそうです。)、
岡村昌夫さま、
素敵な伝承に心より感謝いたします。