創造する

ルパン三世の映画”カリオストロの城”といえば

宮崎駿監督なのですが

宮崎監督といえばジブリ作品ですね。

私も小学生のころから魅了され続けている一人ですが

宮崎監督の作品は人々の心を震わせ、

また、創造する力を与えてくれるのだと思います。

例えば、身近にありましたものですと、

ジブリ作品が放映された後に、教室で何人かの生徒が自由帳に自分の考えた

オリジナルストーリーを書きはじめたり、

近頃、活躍されている映画監督たちにも

宮崎アニメを彷彿させる場面が感じられます。

宮崎監督は誰もが必ず持っているもの、そしてスイッチを

知ってらっしゃるのですね。

 

実は私は小学校の高学年の時、宮崎監督に作文を送ったことがありまして。

と、いいましても

クラス全員で

「一人原稿用紙5枚分の”映像論”」を書きなさい

と、当時の担任の先生からの強制で

書かされたのです。

前にもブログで書きましたが、

その頃の私は(いや今も若干かな。えー!?)本を読んでも頭に内容が

なかなか入ってこない状態であるのに

作文5枚!?

え、映像論って!?

というか映像ってそもそも何なのさ?

当時は今みたいにわからないことをネットで調べることがない時代。

私は途方にくれていました。

しかし、やらねばならない。

当時の私は、ド真面目でしたから(怖かったのですよ)、

学校、先生の言うことは絶対と思っていました。

(今はいい加減すぎて困りますが)

私はありとあらゆる手を考え、いかに原稿用紙を5枚書き上げるか。それだけに集中していました。(こらこら、映像論はどこへいった?)

そして、誰もが試したであろう句読点を多めに入れたり、(こらっ)

行をたくさん変えてみたり(こらっ)

同じ事を言い方をかえて繰り返したり、(めっ)

そうして何とか5枚書き上げることができました。

おかげでそのことばかり集中していたので自分が何を書いたのか

覚えておりません。(す、すみません。)

しかし、この経験のおかげで

”やり抜く力”と”達成感”、そして

”宮崎監督からのお手紙”という贈り物を

いただくことができました。

宮崎監督のお手紙には

映画は一人でなく、たくさんのスタッフと一緒に

作っているということや、

本当にたいへんな事や、それは私たちの両親の仕事にも

通じることだということなどが書いてありました。

そのなかでもこちらがとても印象的でした。

 

 

 「映像をきびしい目で見ることができる人になって下さい。

  映像ばかり見ると、受けとる力がへります。

  本物の世界を見る力を良く見る力が、

  映像のウソを見抜く力を養います。」

 

 

 

 

 

 

難しいですね。

 

はたして私はこれまでウソを見抜いてこれたのでしょうか。

 

この問題は今も継続中であります。

 

f:id:sationi:20180731142559j:plain

こちらはそのお手紙に描いてくださったものです。

(これはコピーのもので本物のお手紙は担任の先生のもとであります。)

 

 

 

 

ここで、ある本の中のマスターが言っていることを

おぼえ書きしておきます。

 

人々は毎日、

外の世界で体験することを写真に撮ってから、

この写真を自分の中に焼き付けているが、

本当はこの過程はまったく逆であり、

私たちは望ましい絵をまず心の中に描き、

それを自動的にまわりの外の世界に焼きつける力と能力を

持っている。

これは実に簡単なことなのである。

 

 

マスターの教え 文庫版

マスターの教え 文庫版

 

 

 

 

 ちなみに

私がジブリ作品で大好きなのは

もののけ姫”です。

<生と死><自然と動物、人間との共存>などのテーマが心に刻まれます。

 

 

宮崎駿監督、

映画に携わるスタッフの方々、

担任の先生に

心より感謝いたします。