折り鶴

先月のサミットからあっという間に過ぎてしまったようで、
オバマさまが広島へ来られたことが
夢のようです。

ある被爆された方が
謝罪はいいんだ。
ただ、
大統領が来てくれるだけで。
と、おっしゃられたことに
心を打たれました。
オバマさまが広島の地に降りたった
あの日を
私はしかとこの目に焼き付け、
また、この時代に生まれて来ることが
できたことに
先人さまたちへの感謝を
忘れてはいけないんだと
思いました。

オバマさまは広島に自分で折られた鶴を
四羽置いていかれたそうです。

折り鶴は遊戯折り紙として作られ始め、
女性や子供の遊びとして普及し、
伝承され、また、もう一方で祈りを
込める為に折り、祈願成就の為に神社に
奉納するという信仰の形として伝承されたものもあったそうです。
「折る」「祈る」という漢字もなんとなく似ていますね。
もともと、折り紙自体、歴史はさだかではないようです。一説によりますと、祭や儀式の際に
「御幣 ごへい」「紙垂 しで」
として使われたのが始まりで、後に
貴族や武士の間で、贈り物を包む作法として用いられ、礼儀の一種として伝えられてきたそうです。それらは「儀礼折り紙」
と呼ばれ、今日でも熨斗としてつかわれているものだそうです。
そこから折り鶴が作られるようになったのは江戸時代のころで、日本では
鶴は千年、亀は万年と親しまれていたことからも病気平癒、そして今では国際平和の
願いが込められたものへ
伝わってきたそうです。
現在の千羽鶴といえば折り鶴を千羽折りますが、
もとは数が多いことを表していたそうで、
沢山の折り鶴から連なるもうひとつの千羽鶴もまた存在し、伝承されているそうです。それが連鶴またはつなぎ折り鶴とよばれるものです。
こちらの特徴は一枚の紙に切り込みを入れ、ちぎれないように二羽から何十羽の折り鶴を折っていくものです。
考案されたのは三重県桑名市の長円寺の魯槁庵義道さまというお坊さんだそうです。
そして、その長円寺はもともと真言宗だったそうです。

実は私は小学生の頃、折り紙クラブにて、折り鶴を千羽折る千羽鶴を折ったことがありましたが、
その時は千羽折ることが出来ませんでした。今回はもうひとつの千羽鶴を折らせていただきました。

このご縁に
心より感謝いたします。

一枚の紙で折る 京連鶴

一枚の紙で折る 京連鶴

改訂版 つなぎ折鶴の世界―連鶴の古典『秘伝千羽鶴折形』

改訂版 つなぎ折鶴の世界―連鶴の古典『秘伝千羽鶴折形』

レディブティックシリーズno.1879
折り鶴百科
解説はこちらより参考にさせていただきました。
心より感謝いたします。