新天地
こんな私にも世界がガラッと、しかも幸せな世界に変わったことがありまして。(いや正解は、精神世界では、いつも一瞬一瞬、変わっているのでしょうが)
それは、今、思い出しても本当にうれしいことでした。
あれは、私が小学生の頃でした。あるアニメを毎週、楽しみに見ていました。(またアニメ?すみません。また、です(*´∀`*))
その名は"ビックリマン"であります。ビックリマンとはお菓子に付いていたおまけのシールのキャラをもとに作られたアニメでして、物語は神話のような内容で未だによくわからないのですが(こらこら)、簡単に言うと悪魔対天使の物語です。(雑....。)
内容がわからないなりに、キャラクターたちが可愛く面白く、下敷きやメモ帳を買ってもらうぐらい毎週、楽しみに見ていたのでした。そして、あれよあれよと最終回.....。
私たち兄弟は絶句したのです。
なぜなら、毎週、楽しみにしていた主人公をはじめ、主要キャラたちが洪水に巻き込まれ亡くなってしまったのです。
そんなことあります?ずっと応援していたのに....。
それなのに、生き残った今の今まで敵だったワンダーマリアという女性キャラと主人公たちのリーダーのアンドロココという男性キャラがラブラブで勝手にめでたし、めでたしって.....。
理不尽で理不尽で。
だけど、どうすることもできず。
私の中でトラウマとなってしまったのでした。(こうして、思い返してみると、特に小学生時代は理不尽なことばかりだったなぁと思います。でも、頑張ったよね)
その後の、シリーズの"新ビックリマン"はハッピーエンドだったらしいのですが、トラウマが大きすぎて、見ていたのかやめたのかも覚えてません。(主要キャラたちが歌っているopは知ってますし、大好きです。)そして、その次のシリーズ"スーパービックリマン"は一回目は見たのですが、その後はやめました。やめてよかったようで、最近、最終回を調べてみましたら、今度は主要キャラたちは生き残って、後は、世界が崩壊したそうです。
それから、時は流れ、2000年にもアニメ化されたそうですが、知りませんでした。
そして、そのまた後の2006年にまたアニメ化されました。
それが祝(ハピ⭐︎ラキ)ビックリマンです。
もう、この頃、私はアニメから遠ざかった生活をしていたと思うのですが、何故だかこのアニメを知ったんです。うる覚えですが、(いい加減な)多分、テレビのチャンネルを変える時、偶然見かけたのだと思うのです。一瞬だけなのに、何故目に止まったのか...主要キャラは旧ビックリマンとは程遠い雰囲気なのに。
そうです。その一瞬にあの旧ビックリマンの主人公のヤマト王子が映っていたのです。
"え"
一瞬、再放送でもしているのかと思ってしばらく静止していると、気持ち昔よりも、すらっとしてる?そして、その横に知らない現代っぽいキャラの子がいるのです。
そこで、盛り上がる私たち兄弟(また?またです)
それは19年ぶりの再会でありました。
残念ながら初代ヤマト王子の声優さんの鈴木富子さんは亡くなられており、この時は、スーパービックリマンの主人公だった草尾毅さんでしたが(それもまた感動です。)、ちゃんとイメージを崩してなく素晴らしいな、と思いました。そして、十字架天使も違う声優さんでしたが、雰囲気がそのままで嬉しかったです。
嬉しかったのは、それだけではありませんでした。
なんと、最終回、私のトラウマになった回が再現されたのです。けれと、あの時とは明らかに違うのです。今回は、新たなキャラたちが出現しているのです。しかし、あの、旧ビックリマンの最終回を彷彿させる洪水の渦が起こり、主人公たちがあの時と同じ状況になった時、あのトラウマが蘇ってきたのです。その瞬間、心の中で今回の主人公たちに"助けてあげて"と必死にお願いしている私がいました。アニメを見ていて、そんな風に思ったのは、今のところこちらだけです。
そして、そんな私の切実な願いは届いたのです。
旧ビックリマンで亡くなってしまった主人公たちは、この物語では、新しい主人公たちによって助かることができたのです。
その瞬間、本当に嬉しかった。
嬉しくて嬉しくて感動して、本当は泣きたかったんです。けれど、家族の前では、恥ずかしくて...。でも、目がうるうるしてたのでばれてたかもしれません。
そして、それと同時に私のトラウマはなくなっていたのでした。めでたし、めでたし。
きっと、旧ビックリマンを見ていた方々なら、私のこの気持ちをわかってくださるのではないか、と思っております。
それから、こんなことも思ったのです。
もしかして、この祝(ハピ⭐︎ラキ)ビックリマンを制作された方の中にも、同じトラウマを抱えた方がいらしたのではないかと。
この最終回は、その後のストーリーと辻褄が合わなくなるやらで、賛否両論あったそうですが、最後の最後あたりで、新ビックリマンのピアマルコが落ちてきたりして、(声優さんは元祖藤田さん!!)大円団。それはそれで素敵な世界なのです。時代の違う旧主人公たちと新主人公たちはお別れしますが(これまた泣けます。)、悲しい別れではなく、題名の通り祝いの別れなのです。
はあ、今、思い出しても、胸に来るものがあります。
生きててよかったです。(これは、ヤマト王子たちもですが、私もです。)
今日は、私の世界が幸せな世界に変わったお話を記録しておきます。
メモ
祝とは
神をまつって願いごとをすること。
めでたいよろこびを祝うこと。
ここまで読んでくださいました方々に、
祝(ハピ⭐︎ラキ)ビックリマンを制作された方々に、
聖光ゲンキさん、
聖太子ジェロさんに、
心より感謝いたします。